志望動機の本音と建前の差を埋める

志望動機は採用の決め手の一つといっていいほど重要な判断基準の一つです。

そういうことから採用する企業が期待する志望動機と、応募している面接者側の志望動機がまさしく一致すれば問題なく、そして極めて採用確率が高くなるといっていいはずです。

しかし、現実にはそこまで一致するのは極めてまれといっていいと思います。どうしても企業は求める人材として採用条件や労働条件と比較して高い能力の人を採用しようとしています。

志望動機も企業の求めるものや企業風土に沿ったものを期待しすぎるきらいがあります。

一方で採用面接を受ける側としては個人の希望もあり、必ずしもその企業、もしくは今回求められている人材像としての志望動機と一致するというのはなく、偶然一致するしかないということのほうが多いといわざるを得ません。

そのような状況でありながらも、面接を受ける側としてはやはり採用してもらうためにその志望動機をできるだけ企業の求めるものに近づける必要があります。

ただ、まったく自分の考えている志望動機とかけ離れたものを面接時の演技だけで済まそうとするのも大きな失敗となる可能性もあります。

まったく合わない自分の志望動機で入社してもその後、ギャップに悩むことになってしまうほうが多いといえるでしょう。

やはり、自分の志望動機の中で企業に沿うものを見つけ出しそこに可能性があるということをお互いに確認できるところまでもっていけるようにすることがベストの志望動機の作り方といえます。

ただ、企業規模が大きいということや会社が安定しているというような内容の志望動機ではかなり難しいといえるでしょう。

やはり業務内容におけることで自分が得意なことを活かせたりやりたいことであるということがアピールできることが大切です。

そしてのその志望動機によって企業で働くことにより貢献できるところまで話を展開できれば面接は失敗なくできたといえるでしょう。自分の意思を伝えるときは本音を言いたいということもあります。

しかし本音ばかりをさらけ出してしまっても相手の希望に応えることはできません。

だからといって建前を重要視しすぎるあまり、自分の志望動機とかけ離れては入社後苦労することも目に見えていますし、そもそも面接時にも非常に不自然にうつるでしょう。

やはり志望動機は本音と建前を意識しつつできるだけその差を埋めるような内容を十分に考えてから面接に望むようにするのがベストだといえます。

志望動機のヒントは過去にある

筆者は転職者であり、こうして文章を書いている間も「次の仕事は何を目指そうか」と妄想を巡らせているのです。

今まで携わって来た業界・職種は自動車の販売と買取、部品の販売業など。割と特定の業種に固まっているし、職種も営業職とそれに近い所に留まっている。

現在は、事情があって自動車とは全く無縁の業界に居るし、職種も色んな作業をするので定まっていない。曖昧模糊とした状態にある。次を模索中というのが正確な立場だろうか。

自分自身の過去を振返っても、偶然に自動車の業界に居ただけで、そもそもはそれをやろうとも思っていなかった。

人のご縁で今が有る様なもので、そこには明確な志望動機などはなかった。ただ、転職と言う場面では、やっぱり動機が無ければだめだろう。

それも明確で「なぜ、それをやりたいのか。」と言うレベルではなく、ある種の「使命」を帯びた理由が必要である。

中途採用の場合は、言ってみればパズルのピースを上手くはめる作業に近い。

これは採用企業側からの視点だけれど、パズルが上手く嵌って綺麗な絵になり、そして、価値を生まなければならないからだ。

言い換えれば「何故君を採用したかを考えてごらん」と言う部分になる。即戦力として期待されるからだ。プロ野球で言えば「助っ人外国人」がそれなりの成績を残さないと即解雇となるのに近い。それ位厳しいのだ。

では、そこに至るまでにどうやって志望動機を固めて行くか。

根無し草人生を送って来た筆者としては、何とも言い難い部分だけれど、その時によって「大体こんな感じだろうから」と言うのも、単なる言い訳になって仕舞うパターンだろう。「感じ」ではダメなのだろう。

そこで求められるのは、過去の業績や学業や短期のバイト等で得られた職業経験や人生経験。

そして、その人の持つ価値観である。そうした要素が職業を選ぶ中で軸となり、発展して、飛び込もうとしている会社での仕事観や求める人材像に適合すれば良いのだろう。

「志望動機」。書いて字の如く「望むべき志」と「その動機づけ」である。漠然としたビジョンでも良いだろうし、長年抱いていた夢を実現するにはどうしたら良いのかと言う、若干曖昧なイメージでも良いと思う。求人票を見て「閃いた」のなら尚良いと思う。

閃くと言うのは、潜在意識の中に眠っていた動機や希望に光が降り注いだ瞬間でもあるので、直感は大切にしても大丈夫でしょう。

これから就職する人、転職を考えている人。両方に言える事ですが、こういう混沌とした時代だし、明日は何が起こってもおかしくない世の中ですから、やりたいと思う事をどんどん実践して行ったら良いのではないかと思います。

失敗しても挫けず、取組めていければ儲けもの。そういう考えで良いと思います。

「やってみなはれ」と偉人は言う。

志望動機は何でも良い。それを貫いていける意気込みが有ればそれで良いと感じます。

大志を抱け。